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屋根の形を選ぶだけでもマイホームは安くできる!

マイホームを建築するにしても、それぞれの方の年収や金融資産はまちまちなので、予算も異なります。とはいっても潤沢な資産や安定した高収入でもないかぎり予算の枠内で建築するのが一般的ではないでしょうか。昨今の給与事情を踏まえれば、年功序列は廃止の方向に向かっているので安定した昇給を期待するのはますます難しくなる事が容易に予想されます。このような事情が反映してか、最近ではローコスト住宅のニーズが高くなってきます。ローコスト住宅とは、できる限りコストを抑えたマイホームのことです。それではマイホームをローコストで手に入れるには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

そもそも家の値段は、家の本体価格+付帯工事費+諸費用により決定されます。付帯工事とは本体以外のエクステリアや既存建物取り壊しや土地改良などの費用で全体では1-2割ほど。諸費用とは保険や税金・仲介手枢要などですが同じく全体の0.5-1割程度かかります。したがってローコスト住宅を実践するには家の本体価格をいかに抑えるかが問題になるのです。

家の本体価格は、スケルトン状態の家+間仕切りの数+空調などの設備や造作で計算されます。この点を前提にできる限り低予算でマイホームを手に入れるには、屋根をシンプルな形にすることです。一番安く仕上がるのは、総2階建て住宅です。総2階建て住宅とは、四角い箱のシンプルな外観をした住宅で、基本的に家の形は複雑になるほど建築コストは嵩みます。どれほどコストに反映されるのかといえば、角がひとつ増えるごとに10-20万円ほどは嵩みます。形状が複雑になればコストがかかるのは屋根にあっ手も同様で、切妻や片流れのようにシンプルな形状であればコストを抑えることにつながります。

ローコストの家の本体価格の上では人件費を抑えるのも効果的です。例えば屋根の種類ひとつにしても、伝統的な瓦葺き屋根から、最近増加している陸屋根・頑丈な鉄骨作りもあります。瓦葺きではかわら職人が一枚いちまい手作業で張っていくことになるので人件費が嵩みます。また頑丈な鉄骨作りでは素材に重量のある鉄骨を用いるので原料費も人件費も嵩みます。お金をかけてでも堅牢なマイホームを手に入れたい方には、鉄骨増も一つの選択肢です。しかし予算に制限があり、ローコストのマイホームを実践するなら、陸屋根のように工事もシンプルで施工期間も短い屋根を択ぶというのは合理的な選択です。